リアルタイムPCRとは

はじめに

動物、植物、菌、ウイルスなど生き物はすべて遺伝子(DNA若しくはRNA)をもっており、このDNAは2本の鎖が合わさってハシゴのような構造になっています。この遺伝子はその生き物特有の並び(配列)を持っておりこの配列を検知する事で生き物の種類が分かります。これを高感度で測定できると僅かな生き物の断片からその生き物を特定する事ができ、この遺伝子の高感度検出を可能にした技術がPCR法という遺伝子増幅技術です。

リアルタイムPCRの原理

PCR法により標的DNAの増幅をリアルタイムに測定し、その結果から目的DNAの有無と定量を行う事ができます。これは簡単に言うと試料を、高温・低温の2温度域を往復させることでDNAの特定の部分が、1サイクルごとに2倍、4倍・・・と指数関数的に増幅します(例えば、理論上40サイクルで約10の12乗倍に増幅)。この結果、最初は僅かに存在するDNAも最終的には測定可能になります。

期待される応用範囲

僅かな生き物の断片からその生き物が特定できることで、例えば次のような事ができます。

  • 食物に付着した僅かな微生物等の検出
  • まな板等調理機器について僅かな微生物等
  • 生き物の痕跡による特定の生き物の生息有無。
    (川のアユ、稀少動物の生息有無など)
  • 見た目では判定できない生物種の判定(ヒアリなど)

PCR装置の小型化で広がる現場での利用

これまでこのようなPCRを行う装置はいくつもありましたが、装置は大きく、時間が掛り、さらに高価だったため、特定の研究者が実験室の中でしか使えませんでした。
日本板硝子ではこのPCR装置をモバイルタイプにし、且つ高速にしました。そのため場所を選ばず高感度な遺伝子(DNA)の検出が可能になりました。

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